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作品タイトル:LONELY BEAR

表示名:Team HSL

LONELY BEAR

コンセプト・作品説明
お互いが仕事や勉強で忙しいカップルにとって,コミュニケーション不足から気持ちがすれちがってしまうことは日常茶飯事であろう.しかし,自分の寂しい気持ちを相手にそのままぶつけてしまうことは,恋愛初心者が陥りがちな失敗である.ただでさえ忙しいときに気持ちをぶつけられた相手は,その気持ちを負担に感じてしまうかもしれない.すれ違いは亀裂に変わり,やがて破局に至ってしまうだろう.

「LONELY BEAR」はこうした寂しさをクマのぬいぐるみに「やんわり」伝えてもらうことで,忙しい恋人同士のコミュニケーションを誘起する全く新しいコミュニケーションツールである.
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アイディア

「LONELY BEAR」は2体1組のクマのぬいぐるみ型デバイスから出来ている.使い方は次の通りである.

まず,恋人が忙しそうにしていて,寂しくなってしまった時にはクマの片割れを抱きしめる.すると,相手側のクマがほんのり光ったり,ゆらゆら揺れたりすることで,自分に代わって構ってアピールをしてくれるのである.

構ってアピールを受けた側は,クマのぬいぐるみを撫でたり,抱っこをしてやる.すると,相手側のクマは受けたリアクションに応じて「やったー!」と叫んだり,カラフルにLEDを明滅させることで構ってくれたことを報告する.このとき,クマにどのような構い方をしたかによって,対応する自分の気持ち(「今日は忙しい」「あとで電話しよう」など)をパートナーに伝えることができる.

相手に直接メールやLINEをして寂しい気持ちを伝えると,どうしても相手に負担がかかってしまう.「LONELY BEAR」を使うことで,クマくんが相手にやんわりと寂しさを伝えてくれる.相手に対する思いやりと,自分の寂しさの解消を両立することで,恋人同士の関係がより安定したものになることは間違いない.

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デモ動画

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解説

今回のプロトタイピングはGR-PEACHとESP8266を用いて行った.

GR-PEACHにはクマのぬいぐるみに仕込んだ各種センサが接続されており,お尻と手のひらに仕込んだ圧力センサと頭に仕込んだ赤外線センサで,「抱っこする」「なでる」「手をにぎる」という3つの愛情表現を取得する.自分側のクマのぬいぐるみでこれらの愛情表現を検出した際に,ESPモジュールを用いて,相手側のクマのぬいぐるみとNode.js で立てたサーバを介した通信を行う.するともう相手側クマのぬいぐるみではクマが寂しそうに鳴く音声が出力される.この「構って状態」のクマのぬいぐるみを「抱っこする」「なでる」「手をにぎる」ことで構ってあげると,自分側,相手側双方のクマのぬいぐるみは嬉しそうな鳴き声で鳴き,クマは「構ってもらえた」ことを伝えてくれるのである.

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Team HSL

GRデザインコンテスト 2017 ファイナリスト

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