作品タイトル:Comfort Baby Car
表示名:Team Bamboo
コンセプト・作品説明 |
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本システムはベビーカーに乗った乳幼児を熱中症の危険から救うこと、また保護者が乳幼児の熱中症対策を容易に出来ることを目的としています。 |
アイディアの内容
1. アイデアの内容・課題
ベビーカーの熱中症対策はしていますか。熱中症というと、夏にテレビや新聞なのでよく見かける言葉です。熱中症の対策として、水分補給をしたり日差しを避けたりする方が多いでしょう。これは自身が熱中症にならないために当然のとこです。しかし、トレンド総研のレポートによると「ベビーカーで熱中症対策をする」と答えた母親はわずか14%だったという結果が出ています。ベビーカーに乗っている赤ちゃんは立っている保護者より地面との距離が近く、保護者よりも高い温度(3~5℃も高い)にさらされています。また、乳幼児は自分で意識して水分補給ができないうえ、体温調節の機能が未発達のため、大人よりも熱中症のリスクが高まります。
そこで、今回開発するものはベビーカーに乗った乳幼児目線のデータを可視化し、保護者に伝えるとともに、効果的な対策を提案するシステムです。このシステムが完成した場合、外出先において乳幼児の熱中症対策が容易にできる点が全国の乳幼児とその父母・祖父母に喜ばれる部分ではないかと考えています。
2. アイデアの内容・解決方法
本システムはベビーカーに乗った乳幼児を熱中症の危険から救うこと、また保護者が乳幼児の熱中症対策を容易に出来ることを目的とします。熱中症を防ぐために、以下のようなシステムを構築します。
① ベビーカー内部が一定の温度以上になった場合ベビーカーに取り付けたファンを回すことで温度を下げる。
② 状況に応じて保護者のスマートフォンに通知を行う。例えば、乳幼児に直射日光が当たっている場合に日よけをするように促す、また、暑さ指数※1に応じて熱中症を防ぐ行動例を示す。
③ ベビーカー内部の温度や湿度などを可視化することで、保護者はベビーカー内部の状況を手元で確認することができる。
このシステムには、GR-SAKURAと温度センサや湿度センサ、Bluetoothモジュールなどを用いてベビーカーの状態を監視、スマートフォンと通信を行います。また、スマートフォン向けのアプリを開発し通知を受け取れるようにします。GR-SAKURAを用いたシステムは、ベビーカーに取り付けても違和感の無いように小型化を行う予定です。小型化は、マイコンボードをGR-KURUMIに変更し表面実装を行うことで実現します。またスマートフォンを持たない人に向けて、LCDなどの表示器を使用した通知も行えるようにします。
※1.暑さ指数とは熱中症の危険度を判断するための数値です。
デモ動画
解説とソース
熱中症を防ぐために、以下のようなシステムを構築しました。
①状況に応じて保護者のスマートフォンに通知を行う。例えば、乳幼児周辺の温度及びUV指数※1に応じて熱中症を防ぐための注意を促す。
②ベビーカー内部の温度や湿度などを可視化することで、保護者はベビーカー内部の状況を手元で確認することができる。
このシステムは、GR-SAKURAと温度センサ、紫外線センサ、Bluetoothモジュールなどを用いてベビーカーの状態を監視、スマートフォンと通信を行います。また、オリジナルのスマートフォン向けのアプリを使用することで通知を受け取れます。
今後、湿度センサを追加することで熱中症対策システムとしての有効性を向上させたいと考えています。
※UV指数とは紫外線の強さを表す指数です。
システム構成:
本システムには主に以下の3点で構成される
・本システムは主に以下の機能で構成されるベビーカー内部が 一定の温度以上になった場合ベビーカーに取り付けたファン を回すことで温度を下げる。
・状況に応じて保護者のスマートフォンに通知を行う。例えば、 乳幼児に直射日光が当たっている場合に日よけをするように 促す、また、暑さ指数に応じて熱中症を防ぐ行動例を示す。
・ベビーカー内部の温度や湿度などを可視化することで、保護 者はベビーカー内部の状況を手元で確認することができる。
部品表:
名称 | 個数 | 備考 |
GR-SAKURA | 1 | |
Arduino 用バニラシールド | 1 | |
NTC サーミスタ | 1 | 10kΩ,村田製作所 |
抵抗器 | 1 | 10kΩ,0.1% |
BLESerial3 | 1 | |
UV センサ | 1 | 型番:GUVA-S12SD |
スマートフォン | 1 | Android 端末 |
回路:
GRデザインコンテスト 2017 ファイナリスト