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作品タイトル:OTOMADO

表示名:京都大学音窓同好会

OTOMADO

コンセプト・作品説明
お隣さんの暮らしって、なんとなくわかってしまいますよね。
「今日はお留守だなあ」とか、「なんだか賑やかだね」とか、誰しも思ったことがあるのではないでしょうか。
OTOMADOは、そうやってお隣さんを垣間見るように、遠く離れた大切な人の暮らしを伝えてくれる小窓です。
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アイディアの内容

お隣さんの暮らしって、なんとなくわかってしまいますよね。
「今日はお留守だなあ」とか、「なんだか賑やかだね」とか、誰しも思ったことがあるのではないでしょうか。
OTOMADOは、そうやってお隣さんを垣間見るように、遠く離れた大切な人の暮らしを伝えてくれる小窓です。

使い方はとっても簡単。ペアになった2つの窓を、互いの部屋に取り付けるだけ。
たったそれだけでOTOMADOは、大切な人の部屋とあなたの部屋を繋いでくれます。

窓から漏れる灯は、向こうの部屋の明るさや人の動きを反映して、輝き、揺らめき、次々と色を変えていきます。
窓の変化は大切な人に思いを馳せるきっかけとなり、同時に、その人が変わりなく暮らしていることを伝えてくれるはずです。

カタカタと窓が揺れたときは、大切な人がこちらを覗いているサイン。
そっと窓を開けてみてください。
2つの窓が繋がって、互いの声が届くようになります。
2人の心の距離は、窓を開けばいつでもお話しできるくらい近づくことでしょう。

遠くに住んでるおじいちゃんやおばあちゃん。単身赴任中のお父さん。
私達が作りたいのは、そんな離れ離れの家族を繋いでくれる、魔法の窓です。

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デモ動画

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解説・ソース

OTOMADOは2台の窓型デバイスからなる,「あなたとあなたの大切な人の気配を伝え合う窓」である.

今回のプロトタイピングには,GR-COTTONとRaspberry Pi Model 3+を用いた.GR-COTTONで窓型デバイスに取り付けられた種々のセンサ情報を読み取り,Raspberry Pi 3を用いて2台のデバイス間でデータのやり取りを行う.

GR-COTTONではリードセンサを用いて「窓の開閉」を判定し,超音波測距センサで「窓の周囲の人の動き」を検出,照度センサによって「部屋の明るさ」を測定する.Raspberry PiではGoogle Geolocation APIによって取得した緯度経度の地理情報をOpenWeatherMap APIに渡すことで「天気」の情報を取得する.

Raspberry Pi 3同士のTCP通信によって,相手側デバイスが持つ情報を受取る.そして,受け取った相手側デバイスの状態に応じてフルカラーLEDが様々なパターンで明滅・色相変化をすることで,相手側の部屋を伝える.フルカラーLEDの制御はGR-Cottonを用いて行っている.

またPythonで音声通話プログラムを実装し,Raspberry Pi 3 Model B+ 2台によるリアルタイム音声通信を実現した.このプログラムではマルチスレッドで音声データのUDP通信による送受信と録音再生を行っている.2台のデバイスの窓が両方開いているときに,音声通話が開始する. 現在,Raspberry Pi 3 とGR-COTTONとのシリアル通信が不安定であるが,最終選考までに修正を行う.

今回のプロトタイピングにおいては,ハードウェアの外観にもこだわった.デバイスの要となる「窓」はレーザカッターで切り出した木材を積層して作成した.一部パーツはFusion 360を用いて作成したモデルを3Dプリンタで出力して作成した.

 

GR-COTTONソース

/edDir/files/cotton.zip

 

Raspberry Piソース

/edDir/files/python.zip

 

3Dプリントデータ

/edDir/files/stl.zip

京都大学音窓同好会

GRデザインコンテスト Japan 2017 ファイナリスト

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